トイレのつまりには、自然に治るものと治らないものがあります。この記事では、トイレのつまりが自然に治るケースや条件、NGな対処法などを詳しくご紹介します。知っておくだけで対処法がわかり、万が一の時に役立てることができるので、ぜひ参考にしてください。
トイレつまりが自然に治る3つのケース
トイレつまりには自然に治る3つのケースがあります。
どんなケースが放置していても自然に治るのかをご紹介しましょう。
①トイレットペーパーがつまっている場合
トイレットペーパーがつまっている場合は、2~3時間で自然に解消することがあります。
トイレットペーパーは非常に水に溶けやすい性質を持っているため、大量に流してつまってしまったとしても、水に少しずつ溶けていくことでつまりが解消します。
注意したいのは、海外製のトイレットペーパーです。
日本製のものよりも厚手で肌触りが良いと人気があるのですが、つまりやすく、つまった場合に解消しにくい傾向があります。
水に溶けにくい性質のものもあるので、使用するときは注意しましょう。
②排泄物がつまった場合
排泄物がつまった場合も、トイレットペーパーと同じく水に溶けるため、2~3時間で小さくなり、つまりが解消するケースがほとんどです。
排泄物も一度に大量に流してしまったり、流す水の量が少なかったりすると、つまることがあります。
排泄物がつまる場合は、水を節水しているケースが多いので、十分な水で流すように心がけましょう。
③水に溶ける』と書かれている商品がつまってしまったとき
『水に溶ける』と書かれている商品がつまってしまったときも、時間が経てば自然に治ることがあります。
ただし、注意したいのは、トイレットペーパーよりも水に溶けにくいということ。
トイレのお掃除シートやペットのトイレの砂などを大量に流してしまうと、つまりが解消するのに長時間かかってしまいます。
最悪の場合、つまりが解消しないこともあるため、『水に溶ける』という性質のものも、通常のゴミとして処理する方がおすすめです。
トイレつまりが自然に治らない3つのケース
時間をおいてもトイレのつまりが自然に治らないケースもあります。
次の3つのケースは修理や専門的な対処が必要なため、つまった可能性が考えられたら、すぐに修理を依頼するようにしましょう。
①紙おむつ・生理用パッド詰まった場合
紙おむつや生理用パッドなど、水分を含むと膨れる性質のものは、自然につまりが治ることはありません。
特に紙おむつは高分子吸収剤という吸水性を上げる材料が使われています。
高分子吸水材の場合は、200~1000倍、尿の場合は30~70倍という高い吸水能力を持っているため、トイレの水分を含んで膨らみ、配水管をふさいでしまいます。
一度吸収した水分を放出することがないため、時間が経てば経つほどつまりは悪化してしまうので、早急に修理を依頼しなければいけません。
②プラスチック製の固形物が詰まった場合
子どものおもちゃやスマートフォン、トイレに置いてある飾りなど、プラスチック製の固形物がつまった場合も、自然に治ることはないので、注意が必要です。
焦って水を流してしまうと、さらに配管の奥の方へ流れてしまうことがあり、修理にも時間がかかります。
誤って流してしまったことがわかったら、すぐに修理を依頼し、被害を最小限に抑えることができるようにしましょう。
③尿石が詰まった場合
掃除を怠ったことによる尿石のつまりも、自然に解消することはありません。
尿石とは、尿の中に含まれるカルシウムが石化してしまったもので、放っておくことで固く大きくなります。
こまめに掃除をしていれば尿石が大きくなることはありませんが、長期間掃除をしないと尿石によるトイレつまりが起きるのです。
尿石はひどくなってしまうと専用の薬剤で落とすことが必要になります。
放置すればするほど事態が悪化してしまうので、早めに修理業者に依頼することが大切です。
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トイレつまりが自然に治る3つの条件
トイレつまりが自然に治るには、3つの条件があります。
この条件に該当しない場合は、自然に治ることは難しいので、どんなケースがあるのかを知っておきましょう。
①水に溶けやすいものがつまっている
トイレットペーパー・排泄物など、水に溶けやすいものがつまっている場合は、つまりが自然に治ることが多いです。
おおよその時間の目安は30分~1時間。
ラバーカップなどを使用すれば、時間を短縮してつまりを解消できることもあります。
②つまっているものが少量である
水に溶けやすいものでもつまってしまった場合、少量であれば自然につまりは治ります。
ただし、つまっている量が多い場合は、自然に治る確率が低くなるので、注意しましょう。
トイレの水が溜まっている部分にトイレットペーパーや排泄物が見えているような場合は、大量につまっている可能性があるので、放置しない方が賢明です。
③30分~1時間で解消している
一旦つまった様子があっても、30分~1時間でつまりが治っている場合は、そのまま放置しても問題はありません。
一時的につまってしまったと考えられるからです。
①②の条件にも該当している場合は、多少時間がかかったとしても自然に治る可能性が高いでしょう。
トイレが自然に治るつまりを繰り返す原因は?
自然に治ったとしても、トイレが繰り返しつまるのには原因があります。
どんな原因があるのかを知っておくことも大切です。
トイレのつまりを繰り返してしまう原因をご紹介しましょう。
節水している
- トイレのタンクの中にペットボトルを入れて流す水の量を少なくしている
- トイレを流すときはいつも『小』で流している
など、節水をしている場合は、トイレのつまりを繰り返す原因になっていると考えられます。
また数回分まとめて流すという場合も、つまりを繰り返しやすくなります。
流す水の量が少ないことで、きちんと流れきることができず、つまってしまうのです。
過度の節水はトイレのつまりに直結するので、注意してください。
トイレットペーパーを大量に使用している
トイレットペーパーを大量に使用することが多い場合は、トイレのつまりを繰り返しやすくなります。
一度に流すトイレットペーパーは5mが目安です。
特に女性の場合は、トイレのたびにトイレットペーパーを使用するので、常に流しきっていないとつまってしまうことになります。
女性の多い家庭では、流す水の量を常に『大』にすることで、つまりを防ぐことができるので、心がけてみてください。
尿石が溜まっている
尿石が溜まっている場合は、何度もトイレのつまりを繰り返す原因になります。
こまめに掃除をしていれば、つまるほど尿石は溜まりません。
固まった尿石が大きくなることで、解消できないつまりの原因になるのです。
尿石の汚れは酸性の洗剤で落とす必要があります。
塩素系の洗剤では落ちないので、定期的に酸性の洗剤で掃除をするようにしましょう。
トイレがつまるときにしてはいけない対処法
トイレがつまってしまうと、悪臭や水漏れなどが起き、気持ち的にも焦ってしまうことが多いもの。
トイレがつまったときには、絶対にしてはいけない対処法があります。
事態を悪化させたり、さらなるトラブルを招いてしまったりする可能性があるので、覚えておくことをおすすめします。
熱湯を使う
トイレのつまりを治すのに、熱湯を使うのはNGです。
『トイレットペーパーがつまっている場合はお湯で対処すると良い』と紹介している業者さんが多いですが、必ず40~60℃のお湯でと書かれています。
温かいお湯はつまったトイレットペーパーや汚物を溶かしやすいので、自分でできるつまり解消法の1つです。
ただし熱湯を使うのは、絶対に避けてください。
便器や配管が痛んだり、最悪の場合ヒートショックで便器が割れてしまったりすることもあります。
熱すぎるお湯ではなく、40~60℃のお湯を使用するようにしましょう。
放置する
放置して自然に治る場合でも、何度もくりかえすのであれば別の理由も考えられます。
トイレのつまりを何度も繰り返す・固形物や水に溶けないものが便器の中に落ちてしまったというときは、放置するのはNGです。
放置してしまうことでさらにつまりが悪化し、便器から水があふれたり、マンションなどの場合は階下に水漏れを起こしたりする二次的な被害が拡大します。
- 自然に治るつまりでも繰り返す場合
- 誤って固形物を落としてしまった場合
には放置せずに、修理業者への依頼を行いましょう。
間違った器具の使い方をする
トイレのつまりを自分で治す器具もあるので、対処できる場合は自分で行っても問題はありません。
- ラバーカップ
- 真空式パイプクリーナー
- ワイヤー式トイレクリーナー
しかし、間違った使い方すると、つまりが解消しないばかりか、トイレの故障につながってしまうことになりかねません。
注意書きをよく読み、正しい使い方をしましょう。
器具を使用してもつまりが解消しないのであれば、放置せずに修理を依頼してください。
まとめ
トイレのつまりは自然に治るものと治らないものがあります。トイレットペーパーや水に溶けるもの、排泄物の場合は、自然につまりが治ることが多く、放置していても問題はありません。
ただし固形物や紙おむつなどが誤ってつまってしまった場合は、自然に解消することはないので、急いで修理を依頼することが大切です。
トイレのつまりは日頃のお手入れや、使用方法などで防ぐことができます。つまってしまったときも、NGな対処法がありますので、事態を悪化させないためにも覚えておくと便利でしょう。